ベッドからの立ち上がり(手すり・たちあっぷ)

手すり

本日はベッドからの立ち座り動作の補助についてお話させてい頂きます。

ベッドから立ち上がる際に支えなしで動作が行えればいいいですが、足腰の力が弱まってくるとその動作を行うにも負担が大きくなります。

福祉用具を利用すれば、ベッドからの立ち上がり時に安心して動作を行うことができます。

立ち上がり時の商品事例

たちあっぷ シリーズ

たちあっぷ CKA-02
レンタル平均価格:1割で1ヵ月 250円

矢崎化工が出しているたちあっぷは鉄板に手すりが取り付けてあり、立ち上がりの支えとして効果的です。

また、立ち上がりだけではなく、起き上がり時の支えとしても効果的にりようすることができます。

ベッド以外にもお布団で寝ている方の床からの立ち上がりにも利用できます。

手すりには蓄光ラインが入っており、夜間での利用時もわかりやすくなっております。

たちあっぷは鉄板の厚みがそこまで厚くないので、ベッドを載せても大きく浮くことなく利用することができます。

たちあっぷ CKA-13
レンタル平均価格:1割で1ヵ月 290円

L型のたちあっぷです。立ち上がりから1歩目の動作までフォローしてくれます。

また、ポータブルトイレを足側で利用するときには、頭側のたちあっぷCKA-13を軸にして移乗動作を円滑に行うことができます。

※ベッド周りが狭いとこのタイプはかえって邪魔になることがあります。

ルーツ シリーズ

同じく鉄板に手すりが取り付ているタイプの手すりで、モルテンが作っているルーツという商品です。

ルーツの特徴は鉄板は重量がたちあっぷより重く、よりずれづらくなっております。

また、手すり部分は硬すぎない樹脂でできており、握りやすくなっております。

また、たちあっぷより金額も安くなっております。

デメリットは重たいため、簡単に移動させるのは難しいです。また、手すりはキャップ部分を回して取り付けているだけなので、手すり自体が少し動きます。

ルーツは手すり上部の端側に蓄光テープがついております。

ルーツ サイドタイプ
レンタル平均価格:1割で1ヵ月 220円

突っ張り型タイプ

たちあっぷやルーツは横手すりを押したり、軽く引っ張って立ち上がる手すりですが、肩などの力も上手に使って動作をが行える形になります。

半身に麻痺がある方などは、横手すりで立ち上がりことが難しい場合もあります。

その際は、少し前に設置でき、引っ張って立ち上がることができる突っ張り棒が有効的です。

デメリットは突っ張り棒の下にマットなどは滑る可能性があるため、ひくことができなくなります。

また、天井部分はしっかりときかせるために、梁がある場所でしか設置できません。

バディーⅠ
レンタル平均価格:1割で1ヵ月 304円

突っ張り型手すりに付属した商品をレンタルすることも可能です。

サイドバー
レンタル平均価格:1割で1ヵ月 80円

サイドバーは突っ張り棒をベッドから少し遠くに設置した際に、寝返り用でベッドぐらいの高さに設置して利用することも可能です。

レンタル品とは違いますが、、、

手すりとは別で、立ち上がる際に地面が畳であったり、足腰の踏ん張る力が弱いため、動作が行いづらいこともあります。

そんな時には、手すりとは別に滑り止めマットを引くことも1つの方法となります。

※滑り止めマットは介護保険外の商品となりますので、ご注意ください。

商品例:オーバルリンク Lサイズ カタログ価格:5,800円

こちらの商品は浴室でも使えますが、ベッドからの立ち上がりとして使うことができます。

ゴムにより、グリップ力が働き、立ち上がり時の力が入りやすくなります。

実際に足が滑って力が分散し、立ち上がりに苦労していた方が、滑り止めマットのみで円滑に立ち上がりを行うことも何度かあります。

こちらの商品は介護保険外のため、ネットで安いものを購入してもいいと思います。


課題の確認

立ち上がりや起き上がり動作に困っている方に手すりや滑り止めマットは効果的ですが、まずは下の課題の確認が必要です。意外と見落としてしまうかもしれないので、ご確認頂ければと思います。

・ベットの高さが低すぎる。

ベット自体が低過ぎて立てないケースです。束ねた雑誌などを滑らないようにベット下に引いたりして高さを上げ、立ち上がりやすい高さの確保も検討しましょう。

一般的な立ち上がりやすい高さは膝角度が90°以上で、お尻が膝の位置より高い位置にあるのが理想です

高さを確保するだけで動作を行える可能性もありますし、高さ+手すりでより安心して動作を行えるようになることもあります。

・起き上がりや立ち上がり動作がそもそも行えない。

手すりなどで何とか動作を行ってほしいとは思いますが、そもそも動作が行えない状態の方もみえます。なんとか、ご自身でできるようになってほしい気持ちはわかりますが、手すりなどを押しつけすぎてしまうと、ご本人様に精神的負担を与えてしまう可能性もあるので気をつけましょう。

起き上がり動作が手すりでできない状態では、手すりだけでなく電動ベッドの必要性もでてきますので、広い視野を持ってアセスメントを行っていきましょう。

まとめ

今回はベッドや床からの立ち上がりについてまとめてみました。

起き上がりや立ち上がりはベッドやお布団から出て1番最初の動作となるため、身体が思うように動かず、割と動作負担とあると思います。

手すりを使うことにより、円滑に動作が行え、安心して気持ちよく1日を迎えられるようにしてくれると嬉しいです。

福祉用具専門相談員やケアマネージャーの方は、朝一の立ち上がり動作などは負担ありませんか?と一言確認して不安がないか確認して頂けるといいかもしれません。

適切な福祉用具を利用して安心して生活できる環境を提供しましょう。

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