入浴補助用具とは、入浴を行う際に手助けとなる福祉用具のことをいいます
。入浴時の困っている動作に応じて必要な用具が変わってきますので、適切な福祉用具を選びましょう。
介護保険で入浴補助用具を利用するには、購入になります。
介護保険での福祉用具購入を詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
入浴補助用具の種類
入浴用いす
洗い場で使ういすのことをいいます。(別名、シャワーチェアです。)
シャワーチェアは高さ調整を行えたり、肘掛けや背もたれがついていたりするものがあり、洗身・洗髪時の姿勢保持や立ち上がりの補助として効果的です。
また、お風呂用の車いすもあります。(別名、シャワーキャリーです。)
商品例:シャワーチェア【ユクリア】ミドルSPワンタッチおりたたみN
カタログ価格:26,500円(税抜き)
こちらの商品は肘掛け・背もたれがついた商品です。背もたれについたレバーを握ると簡単に折りたたむことができます。また、折り畳み時は自立するため、どこにでも置いておくことができます。
クッションと脚ゴムには防カビ加工がしてあります。
商品例:シャワーラク カタログ価格:85,000円 (税抜き)
こちらの商品はお風呂用車いすです。(シャワーキャリー)
股下も洗いやすい形状になっており、肘掛け部分は移乗が行いやすい跳ね上げ式です。
浴槽用手すり
浴槽の縁に挟みこんで取り付ける手すりです。(入浴グリップ)
洗い場⇔浴槽間の跨ぎ動作の支えとして利用することができます。浴槽縁の大きさやユニットバスなどによって取り付けできるかどうかがありますので、購入前に確認が必要です。
商品例:入浴グリップ【ユクリア】コンパクト 130 カタログ価格:19,000円(税抜き)
取付は幅を設定し、トルクを回して設置するだけです。浴槽の内側にも手すりがついており、
跨ぎ動作+浴槽内の姿勢保持としても効果的です。
商品例:ユニットバスタイプ浴槽手すり UST-130UB
カタログ価格:30,000円(税抜き)
こちらの商品はユニットバスに対応した浴槽用手すりです。
※浴槽縁が低い浴槽にはショートタイプになります。また、湾曲が強すぎたりすると設置できない可能性があるため、購入前に取付できるか確認が必要です。
浴槽内いす
浴槽の中に沈めて利用するいすになります。(浴槽台ともいいます。)
洗い場と浴槽内の高低差を軽減してくれる効果があります。また、浴槽内からの立ち上がり動作の負担軽減にも繋がります。
デメリットとしては高さがついてしまうため、浴槽台に座るとお湯に浸かる量が減ってしまいます。
商品例:浴槽台【ユクリア】軽量レギュラー1220 カタログ価格:19,000円
こちらの商品は軽量タイプの浴槽台です。(約2.5㎏)
足裏には1脚につき、3つずつ吸盤がついており、浴槽内で滑らないように作られております。
こちらの商品は12㎝から20㎝の間で高さ調節を行うことができます。
入浴台
浴槽の縁に取り付け、浴槽への移動を負担軽減できるよう福祉用具です。(バスボードともいいます。)
座ったまま移動できるため、跨ぎ動作が円滑に行えます。
浴槽によって取付できるできないがありますので、購入前にはご確認ください。
商品例:バスボード S/幅72㎝ カタログ価格:22,000円
すのこ(浴槽内・浴室内)
高さを補うための用具としてすのこがあります。(浴槽内・洗い場ともに介護保険を利用できます。)
浴槽・浴室に合わせてオーダーで作ることができます。申請には市区町村によってサイズを表記した図面などが必要になります。
商品例:スノコちょうせい君 (オーダーメイドの際は、商品サイズによって値段が変わります。)
入浴用補助ベルト
身体に直接巻いて使用することができ、浴槽への出入りの介助で利用できる福祉用具です。
商品例:新・入浴用キャリーベルト S カタログ価格:7,000円(税抜き)
まとめ
今回は入浴補助用具についてまとめてみました。上記で紹介した商品以外にもたくさんの特徴を持った商品がありますので、購入を検討している場合は福祉用具専門相談員やケアマネージャーにご相談ください。
ちなみにお風呂内で利用する滑り止めマットは介護保険を利用することができません。
また、特定福祉用具購入は指定事業所から購入することにより介護保険が給付されるため、ご注意ください。
特定福祉用具購入に関して詳細に知りたい方はこちらをご覧ください。
お風呂での事故は件数も多く、転倒リスクが高いため、福祉用具を活用して安全に入浴を行えるようにしましょう。