歩行補助杖とは?(4点杖や松葉杖など)

歩行補助杖

歩行補助杖とは?

歩行補助杖は、歩行を補助するための支えとなる杖です。

介護保険でレンタルすることができ、レンタルできる歩行補助杖には、多点杖(3点杖や4点杖)や松葉杖、ロフストランドクラッチなどたくさんの種類があります。

介護保険制度とは?

選ぶ際には、利用される方の身体機能と杖の特長をきちんと把握した上で利用する必要があります。

1点杖よりも4点杖を利用する方が安定性はありますが、実際に利用される方が4点杖でなくても歩けるときなどは使いづらかったりします。

杖を利用するメリット

杖を利用するによって、杖と両足の三転で身体を支えることとなり、バランスの安定化や転倒予防を図ることができます。

加齢や病気により足腰に力が入りづらくなってきたときは、杖の検討をお勧めします。

足への負担を減らせるほかにも、歩行時のバランスを整えることによって安心して動作を行えるようにもなります。

ちなみに一般的な杖の高さの調整の仕方(目安)は、

・腕をまっすぐ下におろし、手首の位置ぐらい
・身長÷2+2~3cmといわれています。

上の合わせ方で行くと、170㎝の人であれば、170÷2+2or3 =87-88㎝ぐらいですね。

ただ、腰が曲がっていたり、肘が曲げづらかったりする場合はその人が使いやすそうな高さに合わせて利用頂けたらと思います。

※ロフストランドや松葉杖はまた違う高さの合わせ方があります。

歩行補助杖の種類

4点杖

接地面が4点に分岐している安定性の高い歩行補助杖となっております。

4点杖は4点を地面につけ、広い面積で安全性を高めるため、真上からしっかりと4点をつかないと効果を発揮しません。

1点杖は斜めからついても使えますが、4点杖では安定性が欠けてしまうため、使い方に慣れが必要になります。

4点杖は4点の面積に応じて安定性が変わりますが、大きくなると重量が重く扱いやすさも変わります。

最近は4点の面積が小さくて利用しやすい4点杖も増えてきております。

商品にもよりますが、介護保険のレンタルで1ヵ月1割の方で100円ぐらいで利用することができます。

3点杖

接地面が3点に分岐している杖です。

4点杖より、コンパクトな大きさであり、スタイリッシュな見た目をしています。

1点杖より、安定性は高いですが、4点杖よりと比較するとやや劣るところがあります。

1点では不安だけど4点杖は大げさだと感じている方などにおすすめです。

また、介護保険でレンタルに登録されている商品自体、まだまだ少ないのが現状です。

スモールベースな多点杖のまとめはこちら🎵

3点や4点杖を利用する上での注意点ですが、砂利や凹凸のある地面などの不安定な場所で利用するとかえってバランスを崩してしまう可能性があります。

平らなところで利用いただき、地面が不安定なところではご注意下さい。

松葉杖

 

脇当てがついており、その下のグリップを両脇で挟んで支える杖です。片足をけがしただけでなく、

身体のバランスが悪い方や左右で足の長さが違う方にも補助として活躍する杖となっております。

体重を上半身で支え、安定して移動することができます。

ちなみに1本で利用する際は、健康な方の足側(健側)で支えて利用します。

痛めている方の足側(患側)で持ってしまうと、そちらの方に重心を取られ、体重がのってしまい、

より、足への負担をかけてしまうことになります。

ロフストランド杖

 

1点脚で、体重を支えるグリップと腕を支えるカフがついた杖をロフストランド杖といいます。

他の杖と比べるとあまり見ることもなく、知名度も低い杖かと思います。ロフストランド杖は、

前腕を支えいてるカフとグリップの2点で支えているため、足腰と手首が弱い方でも安心して

使うことができる杖です。ロフストランド杖も健康な足の方(健側)で持つのが原則となります。

歩行動作

支えなしで歩いている人で意識している人はほとんどいないと思いますが、普段私たちは二動作歩行(交互に足を出して歩くイメージ)で歩いています。

ですが、多点杖や松葉杖、ロフストランド杖を利用する際には、

三動作歩行(①杖②患側③健側)で歩くのが基本となり、今までのリズムと変わってしまうため、慣れるまで時間がかかります。
(患側=悪い側、健側=良い方)

よく家族様が1点より4点の方が安心だろうと思って多点杖をプレゼントされていることがありますが、

ご本人様の足腰が元気な時は1点杖の方が圧倒的に使いやすく、使ってくれる可能性も高いため、

プレゼントを考えている方は、どちらがいいか検討してみてください♪

1点杖は?

1点杖は、少し歩くのにサポートがほしい際やこれから転倒に気を付けようとした予防目的で利用することをお勧めします。

どうせ使うなら多点杖の方が脚も多く、絶対的に安心できると思われる方もいますが、

上記で記載したように、歩く際にそこまでの不安やふらつきがない方は逆に歩きづらくなってしまいます。

ご自身の状態に応じた福祉用具をご利用ください。

また、1点杖は元気な人の転倒予防、歩行のサポートという扱いなので、介護保険のレンタル対象ではありません。

1点杖はホームセンターやネットでも気軽に購入することもできますので、ぜひ必要に応じてご活用ください。

タイトルとURLをコピーしました