このブログでメインでお話させて頂く福祉用具ですが、そもそも福祉用具って何?って方もいると思います。
中々、日常で関わりを持つことがない物かもしれませんが、ぜひ興味がある方はご覧頂ければとお思います。
福祉用具とは何?
福祉用具とは簡単に説明すると、高齢の方や身体が不自由な方が生活において安心して過ごせるように活用することができる用具のことをいいます。
主に思いつきやすい物で、車いすや電動ベッドなどが挙げられますね。
ちなみに介護保険上の福祉用具とは、
要介護者等の日常生活の便宜を図るための用具及び要介護者等の機能訓練のための用具であって、利用者がその居宅において自立した日常生活を営むことができるよう助けるもの
と定義されております。
こちららも簡単に説明すると、高齢者の方が安心して過ごせるようにするための支えや補助となる用具のことです。
介護保険での福祉用具は?
介護保険では、保険で利用できる福祉用具は決められております。
また、日常の状態変化・福祉用具の機能向上に応じて対応できるよう、利用に関してはレンタルが原則となります。
※レンタル対象の福祉用具はレンタルのみが介護保険の対象のため、購入する際は介護保険が対象外となるためご注意ください。
レンタル価格に関しては2018年10月の改正により、
全国平均価格の公表やレンタル価格の上限が設定されるようになりました。
(月100件以上のレンタル実績がある商品に限ります。)
なので、業者ごとにレンタル金額の差はありますが、大きな価格差は生まれなくなりました。
一部、衛生用品(入浴や排泄)等のレンタルになじまない物に関しては購入で対応する物もあります。
介護保険でレンタルできる13品目
購入できる福祉用具6品目
- 腰掛便座(ポータブルトイレなど)
- 自動排泄処理装置の交換可能部品
- 入浴補助用具(お風呂用品)
- 簡易浴槽
- 移動用リフトの吊り具部分
- 排泄予測支援機器(2022年4月〜介護保険の対象になりました。)
レンタルに関して
レンタル品に関しては介護度に応じて、レンタルできる商品が変わります。
要支援1〜要介護1までの方
手すり、歩行器、歩行補助杖、スロープ、自動排泄処理装置(尿のみ)
要介護2以上
上記+車いす(付属品)、特殊寝台(付属品)、床ずれ防止用具
体位変換器、認知症老人徘徊感知機器、移動用リフト
要介護4以上
上記+自動排泄処理装置(尿+便)
レンタルのメリット
福祉用具のレンタルのメリットは、上記にも記載したように商品の変更や返却が行えることにあります。
高齢者の方の身体状況は変化しやすいため、状態に応じてその人に合った福祉用具に変更しやすいようレンタルになっています。
また、レンタルは1か月単位での利用となるため、試しに1か月利用して合わなければ翌月には返却できますし、福祉用具を利用するハードルは低いと思います。
商品の不具合や福祉用具の相談に関しても、担当となった福祉用具専門相談員の方にすぐに相談できますし、メリットはたくさんあります。
福祉用具の利用料金に関して
介護保険を利用してのレンタル価格は、原則1割となっております。一定以上の所得の方に関しては2割または3割負担となります。
また、介護度に応じて支給限度額が決まっており、他のサービス(通所介護や訪問介護等)との組み合わせで限度額内に応じた商品選定が必要となります。
(限度額を超えた金額に関しては全額自費で対応するということも可能です。)
利用の流れ
福祉用具をレンタルするには、介護保険の認定と居宅介護支援事業所(要支援の方は地域包括支援センター)が作成していただいたケアプランが必要です。
福祉用具に関しては、ケアマネージャーや地域包括支援センターの方と一緒に貸与事業所の選定を行い、福祉用具専門相談員と用具の選定や提案を行っていただく形になります。
まずは、地域包括支援センターや居宅介護支援事業所のケアマネージャーに相談しましょう。