今回はミキが2021年に発売した車いす エア・フィッツについてご紹介させて頂きます。
この車いすのコンセプトはより座り心地を追求した車いすとなっています。
メーカーも『ホイールチェアからホイールソファへ』と謳ってるように、座り心地や長時間座位での快適性が高い車いすです。
特長
・エアークッションを標準(座・背・腰)搭載した車いす

エア・フィッツの一番の特徴としては座・腰・背面にエアークッションを採用しているところにあります。
エアークッションの空気圧を調整して座ることにより、利用される方の体型にフィットさせた座位姿勢を作ることができます。
その結果、下記のような効果をもたらしてくれます。
・お尻にかかる圧力の減圧・長時間座位の負担軽減 (痛みが減ることによっていざる回数が減り、姿勢崩れの予防にも繋がります。) ・姿勢の安定化 (座・腰・背クッションが沈み込むことにより、広い面積で体を支えます。)
エアフィッツの機能による改善される姿勢は以下の画像の通りです。

座面エアークッションの特長
座位はお尻に大きな体圧がかかります。
減圧を図らない椅子での長時間の座位は苦痛を生んでしまいます。
エアークッションは体圧分散力が高く、長時間の座位に有効的です。

上のエアフィッツの座面クッションは縦置きになっており、左右で空気圧を調整することができます。
そのため、麻痺がある方に対しても座りやすい姿勢を作ることができます。
また、座面クッションを横置きにして前側(足側)のクッションの空気圧を高めれば、
アンカー型クッションとして前ずれの予防を図ることも可能です。
参考:クッションの空気調整

・3Dランバーサポートフレーム

立体的なサポートにより、腰部をホールド・密着してくれるため、姿勢保持・正しい姿勢のサポートを行ってくれます。
その他特長
その他にもノーパンクタイヤであったり、簡単にキャスターが取り外すことができたりと、便利な機能を兼ね備えています。


商品ラインナップ
エアフィッツ・スタンダード

AFS-22 自走型 重量:17.2kg(クッション含む) 前座高:48㎝(クッション含む) 座幅:40㎝ 平均レンタル価格:1割で1か月 560円(テクノエイド協会)

AFS-16 介助型 重量:15.7kg(クッション含む) 前座高:48㎝(クッション含む) 座幅40㎝ 平均レンタル価格:1割で1か月 560円(テクノエイド協会)
エアフィッツはスタンダードでも多機能タイプとなっており、肘掛けの跳ね上げ・フットレスト着脱がついています。
僕的にはエアークッションが付いていて、多機能タイプでこの価格はかなり安いと感じます。
エアフィッツ・プレミアム

プレミアム 自走式のハンドリムはウェーブ型となっており、握力がない人でも大きな波型が引っ掛かり駆動を行いやすくなっています。
AFP-22 自走型 重量:19.7kg(クッション含む) 前座高:46/48/50cm(クッション含む) 座幅40㎝ 平均価格:1割で1か月 660円(テクノエイド協会)

AFP-16 介助型
重量:18.4kg(クッション含む)
前座高:46/48/50cm(クッション含む)
座幅40㎝
平均価格:1割で1か月 650円(テクノエイド協会)
プレミアムの主な装備
・前座高の調整
症状や体格に合わせて座面の高さを調整することができます。

・シート奥行き調整
ご利用者様の体格に応じてシートの奥行きを調整することができます。
工具無しで簡単に調整することができます。
※座面シートが長すぎるとふくらはぎが当たって前滑りした姿勢になりますし、短いとお尻にかかる負担がより強くなってしまうので、シート奥行きの調整も大事な要因の1つです。

・前後ブレーキ(伸縮延長レバー付き)
前・後ろのどちらにレバーを操作してもブレーキをかけることができます。
また、レバーは6㎝伸縮することができるタイプとなっています。

・高さ調整式アームサポート
アームサポートの高さを調整することができます。
アームサポートの高さを適切に合わせるのは、体圧分散の1つとしても有効です。

・ワンプッシュ式ステップ
簡単にフットサポートの高さが調整することができます。

まとめ
今回はミキのエアフィッツについてまとめてみました。
座り心地を車いす1つで追い求めた商品ですね。
自分が将来的にもし使うなら座り心地が良いエアフィッツのような商品を使いたいなと思いました。
唯一のデメリットとしては、重量と大きさですね。
持ち運びやすいわけでもないしコンパクトでもないのですが、座り心地を実現するための代償だと思えば仕方ないと思います。
(全てをフォローするのは難しいですからね)
とてもいい商品がまた1つ世の中に普及するようになりましたので、ぜひ選定する際の知識として取り入れてもらえたらと思います。