今回は福祉用具専門相談員として働くにあたって、必要なスキルをまとめてみました。
福祉用具専門相談員の仕事に興味がある方は参考にして頂けたらと思います。
福祉用具の専門的な内容ではなく、あくまで専門相談員として持ち合わせたい能力をまとめています。
福祉用具専門相談員は営業職が強く、ケアマネさん、利用者様、ご家族様と板挟みになって業務を遂行していく仕事です。
判断力や直感力、専門性を伴った知識や行動力など求められるものも多く、決して簡単な仕事だとは思ってはいません。
介護業界の中では給料も高い方だと聞きますが、その分大変な仕事でもあると思います。
福祉用具専門相談員に必要なスキル
・コミュニケーション力がある程度あり、人との関りが嫌いではない人

福祉用具専門相談員は一般的には営業職として扱われることが多いと思います。
求人ではルート営業と記載しされていることもあり、イメージとしてはあっていると思います。
サービス提供を調整するケアマネさんがいる居宅介護支援事業所に出向き、関係性を築いて利用者様を紹介して頂くのが基本的な仕事の受け方となっています。
そのため、ケアマネさんとの関係性の構築が絶対的に求められるスキルとなり、人付き合いやコミュニケーションが苦手な方は難しい仕事かもしれません。
また、福祉用具のレンタルでは継続的に利用されるため、ご利用様やご家族様との関係性を築く力も必要となります。
・知識への探求心、向上心があり、福祉の心や誰かのためになりたいという気持ちがある。

福祉用具のレンタルや販売では、多種多様な商品知識が必要となります。
また、商品の知識だけではなく、病気の症状や特性、ご利用者様の好き嫌いなどいろんなことを考慮して商品提案をしないといけません。
そのため、これといった決まりやテンプレートは少なく、ご自身の力で提案しないといけないため、商品に対する知識力を求める向上心が必要だと思います。
また、当たり前ですが、福祉の気持ちが必要な業務です。
商品が合わなければ何回でもアセスメントを行いますし、靴下やスプーンなど安い商品の販売でも訪問してお届けさせて頂く必要があります。
営業マンですが、訪問する際は福祉用具専門相談員として伺っていますので、些細な相談でも真摯に相談に乗るのがこの業務の務めです。
・業務管理や時間管理といった自己管理能力がある人

僕が働いている会社では、居宅さんごとに担当が分けられており、その居宅さんが担当している利用者様の対応を自分で行います。
そのため、業務の調整は自身で行い、時間の調整ややらないといけない業務など管理する自己管理能力が必要となります。
納品や引き上げを何日も待たせてしまったり、やらないといけないことを管理できないとクレームに繋がってしまうこともあり、嫌な仕事になってしまいます。
また、数百人の利用者様の担当になることもあるため、同時進行で動いてる業務量は多いと思いますので、管理力は必須のスキルです。
・体力がある人、ある程度の力がある人

福祉用具は重量がある商品もあり、運搬などを行うにあたってある程度の力が必要となります。
僕が働いている会社の女性スタッフは男性がフォローしますが、男性はある程度、重い物を持てる体力が必要となります。
ご利用者様のご自宅に運搬するため、ふらふらで商品を運んで自宅を傷つけてしまったりするとさすがにまずいため、力も求められるスキルだと思います。
・忍耐力がある人、我慢強さがある人(精神的強さ)

これは営業マンと福祉の従事者としての2種類あるのですが、
営業マン的な内容ではケアマネさんとの信頼関係を構築して相談を頂くのですが、最初のうちは簡単には相談を頂けないことです。
ケアマネさんもご利用者様のために適切な事業所を紹介したいので、関係性ができていないうちは中々新規の相談がもらえないこともあります。
着実に信頼関係を築くためには、もちろん時間がかかり、コツコツと我慢強く待つこともあります。
また、他の会社の福祉用具の方も一生懸命業務に励まれおり、そんな中で相談を頂くので、新規までの道のりが遠いこともあり、地道に一歩ずつ頑張るといったこともあります。
福祉の従事者として半分は、ご利用者様、ご家族様との対応です。
ご利用者様は疾病によっては(認知症の症状など)ひどい言い方をしてきたり、ご家族様がきついことを言ってきたりすることもあります。(シンプルに性格が悪い人もいますが…)
感受性が豊かな人だったりすると、傷ついてしまったりすることもあるので、忍耐力や精神的な強さも必要な場面があります。
まとめ
今回は福祉用具専門相談員に必要なスキルを書いてみました。
結構辛口で書いてしまいましたが、辛い場面も割とあるのも事実だと思います。
ですが、福祉用具は利用した時から効果が出やすく、ご利用者様から感謝されたり、社会貢献できているといった自尊心を高めてくれる効果もあると思います。
いろんな状態の利用者様や住環境に応じて提案するため、内容も毎回異なり、とてもやりがいのある仕事であることは間違いないと思います。
いろんな方と関われることは自分自身の成長にも繋がると思いますし、価値観を広げてくれることにも繋がると僕は思ってます。
福祉用具専門相談員はやりがいのある仕事であると思いますので、もし興味がある方は専門相談員になることを考えてくれると嬉しいです。