今回はレンタル品の床と天井を突っ張って取り付ける手すり 【バディーⅠ】について解説したいと思います。
安定感があって、スペースが狭い場所などにも取付可能です。
置き型手すりとは別の強みがありますので、ぜひ自信を持って提案できるように知識を取り入れて頂ければと思います。
突っ張り型手すりの強み
突っ張り型手すりの特徴は、床と天井で突っ張らせて設置しているので、手すり強度が高いです。鉄板に手すりを取り付けた据置タイプは引っ張る(横からの力)動作なので手すり自体が動いしまう可能性がありますが、突っ張り型手すりは安心して引っ張ることができます。
また、置き型手すりと比べて必要なスペースが少ないため、設置できるスペース・強度があれば、どこにでも取り付けることができます。
突っ張り型手すりは、サブ手すりの種類が豊富なため、いろんな用途に幅広く対応することができます。
バディーⅠ
モルテンが出している突っ張り型手すり バディーⅠです。
(平均レンタル価格:1割で1か月/304円)
天井ストッパーは4種類あり、設置場所に応じて必要なもので対応することが可能です。
付属でグリップカバーがついており、安心して握ることができます。
バディーⅠ用サブ手すり
・サイドバー
(平均レンタル価格:1割で1か月/84円)
バディーⅠに取り付けることができる横U型の手すりです。立ち座りの補助やベッド周りでは、寝返りの支えとして利用することができます。
丸型サイドバー
(平均レンタル価格:1割で1か月/104円)
こちらのサイドバーは手のひらや肘を置いて利用することができる手すりです。
手すりが握れない方や手のひらなどで押し込んで立ち上がりたい方などに有効的です。
お布団で寝ている方も、床からの立ち上がりの補助として活用することができます。
L型サイドバー90
(平均レンタル価格:1割で1か月/169円)
玄関内の移動と上がり框の昇降時の支えとして利用できます。靴の脱ぎ履き時の姿勢保持などでも有効です。
よく利用するケースとしては、鉄板タイプの手すりが入らないために使うことが多いです。
段差の目安は10㎝以下
L型サイドバー45
(平均レンタル価格:1割で1か月/168円)
L型サイドバーの段差高さが10㎝以上のタイプです。
段差の目安は10~36㎝
バディーⅠ同士の連結・ルーツとの連結
バディーⅠはバディーⅠ同士、クロスバーという商品を使って連結させることができます。
クロスバーは固定式タイプと跳ね上げ式タイプがあります。
長さは跳ね上げ式・固定式共に、60㎝・90㎝・120㎝・160㎝・160㎝・200㎝があります。
商品の平均価格は1割で1か月大体106~120円ぐらいです。
クロスバーはモルテンの置き型手すりのルーツにも取り付けることが可能です。
その時には、クロスバー取り付けブラケットが必要です。
(平均レンタル価格:1割で1か月/46円)
置き型手すり ルーツ
注意点
・梁のない天井での利用は、十分な強度を確保することができないため、手すりが外れてケガをしてしまう危険性があります。
レンタル品であれば、福祉用具専門相談員に設置してもらいましょう。
・手すりの最大利用者体重は100kgです。
・対応天井は1.9~2.8mです。
・設置はきとんと垂直に立て、上下逆さまには設置しないでください。
・座布団、布団、マットの上、敷居や畳の継ぎ目などの段差には設置できません。
・突っ張り棒上部の設置警告ラインが出ている時は、再設置が必要です。
設置に関しての注意事項は多いですが、安心して使うためにも上記の内容を確認して設置が必要です。取扱説明書にもっと細かい注意点が記載されていますので、気になる方はご確認ください。
まとめ
今回は突っ張り型手すり バディーⅠについて書いてみました。
窓際や壁がなくて工事ができない場所にも取り付けることができ、汎用性が高い福祉用具だと思います。
今回ご覧いただいたことによって、使い方や利便性を見直してもらったと思いますので、アセスメントで自信を持ってご提案して頂ければと思います。
適切な福祉用具を選定しましょう。