今回は体位変換付きエアーマットレスのオスカーについて書いていきたいと思います。
寝たきりで寝返りが打てなくなると、床ずれリスクが高まり、体位変換付きのエアーマットレスを導入するケースが多いと思います。
床ずれは早くて二時間でできてしまうと言われており、予防を図るためには体位変換が必要となってきます。
ですが、二時間に一回の体位変換は介護者の負担が大きく、夜間などは難しいのが現状です。
そのため、体位変換付きマットレスを利用には床ずれ予防意外にも、
ご家族様などの心身の負担軽減にも繋がります。
また、オスカーは体位変換機能以外にも優れた機能がたくさんあり、その特徴を紹介させて頂きたいと思います。
そもそもエアーマットレスとは?
エアーマットレスは空気の筒(エアセルといいます。)が身体に対して、横向きに何本も並んでおり、エアセルが膨らんだり、萎んだりして同じ部位に圧力がかからないように体圧分散を行ってくれるマットレスです。
今回、紹介するマットレスは上記の機能にプラスして体位変換を行ってくれる床ずれ防止用具の中でもハイグレードな商品です。
自動体位変換とは?
自動体位変換機能とは、マットレス本体が傾くことにより、ご自身で寝返りが打てない方の体位変換の補助を行う機能です。
体位変換の大きなメリットとしては
- 人による体位変換を行われることがないため、眠りの妨げにならない。
- 体位変換する介護負担が減る。
があげられます。
オスカー (株)モルテン

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オスカーの特徴
ハイブリットタイプ
オスカーのハイブリットタイプは下がウレタンマットレス、上がエアーマットレスとなっております。
ハイブリットタイプは空気の筒が左右にも分かれており、縦及び横方向、そして体位変換の傾きにより、広範囲による体圧分散を行います。
また、ハイブリットタイプは停電時にエアーの部分の空気が抜けてしまっても、下半分がウレタンのため、底着きしないようにできております。

自動体位変換機能
オスカーの体位変換は体保持時間や、保持角度の設定を行うことができます。
体位変換動作は何種類かパターンが用意されており、ご利用される方に応じて設定することができます。
体位変換動作種類
- 右⇄上⇄左
- 上⇄左
- 右⇄上
- スモールシフト
- 腰捻り(上体と下肢を互い違いに体を捻ります。)
背上げボタン
この機能は背上げ時にかかる背中の苦しさを自動で緩和してくれる機能となります。(背抜き)
ムレ対策
エアーマットレスは普通のマットレスよりも沈み込む分、むれやすくなります。
また、入浴後や寝台上で清拭した後はどうしても濡れた場所がありますが、むれは床ずれ原因の1つになってしまいます。
そんなむれを軽減させるため、むれ対策という機能があります。
この機能は、マットレス足側に送風機がついており、風を送ることによってむれの軽減を図ります。
※体を冷やすための冷房機能ではありません。
冷え対策
エアセルが冷たい空気で冷やされないよう、ヒーターが内蔵されている足側を32°ぐらいの温度に調整する機能です。
※体を温める機能ではありません。
体位の指定
体位変換とは別に指定の体位を継続して保つ機能となっています。
まとめ
今回はオスカーについてまとめさせていただきました。
1つのマットレスなのにこんなにも機能がついており、高機能の名にふさわしいマットレスですよね。
そんな高機能なマットレスも機能を使わないと意味がありませんので、
しっかりと機能を説明してご利用される方・家族が適切に扱えるように説明を行えるようになれたらと思います。
適切な福祉用具を選定しましょう。