今回は各メーカーの介護ベッド(特殊寝台)をご紹介したいと思います。
たま~に言われるのですが、


どのベッドも正直、あまり変わらないのでは?
モーターの数とか金額ぐらいの違いでしょ?
と思われている方もいます。
ベッドによって各特長やこだわりがありますので、今回紹介するベッドは3機種ですが、
ベッドによっても違いがあることをわかって頂けたらと思います。
パラマントベッド 【楽匠+】
楽匠+ ラクリア (Hタイプ) 3M
平均価格:1割で1か月/1,094円
楽匠+ ラクリア (Hタイプ) 2M
平均価格:1割で1か月/900円
パラマウントベッドが手掛ける最新機種 楽匠+
こちらのベッドは長らく使われてきた楽匠ZやFeezの後継機種となり、その機能もハイグレードです。
値段面も他のベッドと比べると高すぎるわけでもなく、いろんな貸与事業所の中で取り扱われているベッドだと思います。
そんなハイグレードなベッドの進化した特徴をご紹介させて頂きます。
特徴① プラスラインボトム
ボトム(ベッド板)を今までのものより細かくわけ、剛性が調整されております。
効果としては
- 背上げ時の身体との接触面積をが広くなり、背中をしっかりと支えくれる。
- 背上げ時に、より骨盤が立ちやすく、ずれ落ちにくくなる。
- 腰ボトムに目印ラインがあり、体の位置を合わせやすくなっている。
- 膝部が多段階で曲がり、身長差をカバーして幅広い方の膝裏にフィットするようになっている。
特徴② ベッドリモコンに呼び出し機能が搭載。(スマホに通知ができます。)
なんとベッドリモコンに呼び出しボタンがついており、連動しているスマホに通知を送ることができます。
さらにスマホによるベッド操作を行うことができます。リモコンボダンが押しづらい人でも、スマホ操作が行えれば簡単にベッドを調整することができます。
※リモコンとスマホの連動はアプリ(通信はBluetooth)で行われるため、通信距離は確認が必要です。
フランスベッド 【フロアーベッド】
フロアーベッド 3M
平均価格:1割で1か月/1,455円
フロアーベッド 2M
平均価格:1割で1か月/1,254円
フランスベッドが出しているフロアーベッド
このベッドの最大の特徴はベッド高さを11㎝(マット抜)まで下げることができる超超低床タイプとなっています。
利用されるケースとしては
- 這って移動するが、電動ベッドの機能が必要な方。
- ベッドから降りてしまう危険性が高い方。
また、他社の低床ベッドは15㎝ほどが多く、さらにはサイドテーブルをベッド下に入れて利用できない物もありますが、こちらのベッドはベッド下にサイドテーブルが入るスペースまで上げれば、問題なく利用することができます。
また、フットボードは取り外しが簡単にでき、介助するときに妨げにならないようになっています。
プラッツ ラフィオ
ラフィオ 2M 樹脂ボード
平均価格:1割で1か月/770円
ラフィオ 3M 樹脂ボード(ハイバックサポート機能付き)
平均価格:1割で1か月/989円
プラッツが出しているベッド ラフィオ です。
特徴① ハイバックサポート機能付きタイプがあり、機能は頭ー背部(背部)のみの角度を単独で調整することができる
ハイバック機能を利用することにより、のどの開きを抑え、嚥下しやすい姿勢を作ることができます。
また、介護者との目線が横から目線に近づき、介護者が見下ろしているような圧迫感が減ります。
特徴② 膝ボトムの調整が行え、ずれを軽減して背上げすることが可能
身長の合わない状態でベッドを利用するとポジションによってはふくらはぎぐらいから膝角度が曲がり、ずれ予防の効果を果たさない可能性があります。
ラフィオは身長175㎝未満の方、175㎝以上の方とピンをずらすだけで膝ボトムの調整を行うことができます。
まとめ
今回は3機種のベッドを紹介してみました。どのベッドも全く異なる特徴があり、利用される効果や狙いも全く別になると思います。
他にもたくさん特徴的なベッドがでており、どれもしっかりと把握して選定できるようになりたいですね。
適切な福祉用具を選定できるようになりましょう。